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選手反省集

​日本選手権2019

反省

名前:たけだ    日付:2019/10/12(土) 13:31

日本選手権
スイム   24:04(53)
トランジ   0:25
バイク  1:02:24(9)
ラン    41:18(38)
トータル  2:08:46(41)

レースまで
1週間前の国体で結構疲労がたまっていたので、しっかりめに休んだ。国体のレース直後に右足足底筋膜炎説が浮上し、木曜日ジョグしたときに痛くなったので、怖いなと思っていた。幸いその後はひどくならず、レースも敢行できた。前日の人生2度目の輪行移動は完璧で、佐山さんにおんぶに抱っこで試走などを終えた。その日は何かしらのフェスがホテルのすぐ裏で開かれていて、オシャンなイルミネーションやミニライブやらかなりうるさい花火やらを、散歩がてらに見た。隣のコンクリート工場の壁やホテルの壁に絵が書かれていて、とてもインスタバエだった。
22:00おやすみなさい
疲れているのにいつもより寝付きが悪くて、無意識に緊張か興奮かしてるんだなと思った。20分くらいで寝たらしい。

当日
目覚めは普通で、少し眠たいと思ったのは朝早いからだということにした。私のソウルフードであるひじきを食べ、出発した。バーミヤンでみんなに会うと、緊張がほぐれた。

桜庭主将と石橋元主将のエールで送りだされた。

入水チェックは出遅れて、奥のブイを折り返して50メートル進んだところであと4分といわれ、85%くらいで帰ってくることになってしまった。

スイム
スタートセレモニーが始まり、不安とワクワクが込み上がってきたが、変に緊張しすぎなくてよかった。グリッドはほぼ真ん中の30番。隣は佐々木彩乃さんと日大の木村幸さんなど、学生が多くいるところを選び、自分を安心させた。
スタートはゴーグルも外れず、上手く行った。スタートダッシュではまだ置いていかれなかったが、集団が2つに分かれたのに気づいたときは、選ぶ余地もなく左の集団だった。2ndブイの途中までは木村幸さんを確認して泳げていたが、徐々にに離され、3rdブイを曲がったところで単泳になった。陸に上がった瞬間のアナウンスで、先頭と2分差と言われ、絶望した。国体のスイムは失敗じゃなくて本当に泳げなかっただけなんだと思い、悲しい気持ちになり、また、これは完走できないなぁと思い始めたり、気持ちがぐちゃぐちゃになった。いけるとこまで頑張んなきゃと奮い立たせるのが辛かった。
スイムアップ先頭4:30前の声が聞こえ、本当の本当に絶望だった。アスリートオブジャパンの完走目安はバイクで先頭と4:30だったので、無理だ…と思ってしまった。
技術的には、1周目後半から完全に単で蛇行もした。まずどうしてこんなに不調なのか突き止めたい。また、インカレくらいの泳力だったとしても、足りないと思うので、やっぱりここが1番の課題だと思う。

トランジ
諦めない諦めないと言い聞かせ、全力でやった。バイクはのこり3つ。寂しい!
焦りのあまり乗車でペナルティーを頂いた。

バイク
スイムは撃沈したが、バイク乗ったら、俄然興奮してきて、とにかく頑張ろうと思えた。(バイク中は乗車ラインのペナルティを知らない、メンタル的に知らなくて本当によかった)最初からずっと全力走で、いつもより感覚的に重いギアで、ガンガン踏んだ。
サポートからの先頭との差、前との差を聞き取り、一杯頭を回転させた。大事な1周目、なんとコースを間違えた!右折するときに、中央分離帯を挟んで奥の道路に入るのが、正しい道だったが、手前(反対車線)に入ってしまい、違うよ!と言われ、15mほど進んでUターンした。カットを迫られている身としては本当に痛かった。ロスとしては20秒〜30秒くらいだろうか?見えていた東女体の熊谷さんが離れてしまい、悔しかった。だが、切り替えて頑張ったおかげで、バイク序盤で前とかなり縮められた。熊谷さんと2周目で合流し、8:2くらいでローテを回してもらい、一旦休憩できた(もちろんそんなに休んでない)。4人ほどのパックに熊谷さんと追いついたが、そのままパスし、前を追った。木村幸さんのパックに追いつきそうなところで、熊谷さんが落車してしまい、ひとりになってしまった。悲しいけど頑張らなきゃと思って、とりあえず前のパックに追いついた。幸さんたちを拾ったら、また前のパックを目視できた。
 先頭との差は1~3周目で離されていて、やっぱり速いよね、完走できるのか?と思ったが、先頭の3人が後ろに回収されてからその後は第1パックのスピードが落ち、先頭と詰めることができていたので、もしかしたら完走かと希望を持てた。ここが完走できたラッキーな点だと思う。
 さて、1つ前のパックを目視できたところで、気を緩めず、絶対追いつく!エンジンをかけ直した。体を低くし、カーブは集中し、詰めることに全意識を向けた。5か6周目で追いついたときは、自分的に感極まった。完走ラインかなと思ったが、集団のペースが落ちることのないように前に出たりしながら、集団走をした。佐々木彩乃さん、和歌山県の西岡さん、新潟の野口ななみさんなど、バイク強い人がいたので、その人に引いてもらったりしながら足を休めることもできた。あと残り2周ぐらいかなと思っていたときに、最終周の鐘がなり、あ~もう終わりか~と思った。それほどがむしゃらにバイク漕いでたんだと気付いた。最終周帰ってきて、ランの折返しを越したとき完走だ…と感動した。自分的にはやり切った感が強かった。しっかり2番目で降車し、トランジに入った。
ハラハラしながら乗ったバイクは今までで最高レベルにきつかったし、そのために、本当に楽しかった。

トランジ
日本で1番大きな大会にもかかわらず靴下を履いた。いつもより足がフラフラでとても履きにくかったが、それすら楽しかった。トランジは3番目で、脱出。(まだペナルティには気づかない)

ラン
まずランスタートできることに感動、これから走るんだよ!と気持ちを切り替えて臨んだ。しっかり体幹を意識して走った。あちこちから名前を呼んでもらい、本当に幸せなランだった。バイクでがっつり踏んだので、いつもより余裕が無くなり辛くなるのが早かったが、腕振り体幹をずっと意識して粘るようにした。1周目後半、なみさんや築さん、あきちゃんなどからペナルティをほのめかす言葉が聞こえて、まじか…と思った。特にやらかした記憶はなかったが、1周目で消化しておいた。後半に取っておいても良かったかもしれない。4周目、ずっとついてきていた木村幸さんに抜かされてしまった、悔しい。
今でもゴールの瞬間は鮮明に覚えている。


まとめ
国体後のスイム練で、国体スイムの失敗(もしかしたらそんな実力だったのかもしれいない)を引きずらないように、気にしないようにしたが、練習からやはり気になってしまっていた。不安一杯でスタートする羽目になってしまった。
スイムで大幅に出遅れて、私も、応援の人たちも完走厳しいかなぁと思ったと思う。
今年は先頭パックのスピードが上がらなかったという運の良い展開だったから、完走出来たと思う。今年完走できたから、完走だけならバイクでなんとかなるという気持ちは持ってはいけない。

入水チェックで大急ぎで泳いだり、スイム先頭と4分30秒つけられたり、乗車失敗しペナルティ取られたり、バイクコース間違えたり、落車を目の当たりにしたりと、今回のレースは予期しないことがたくさんあった。しかしレース中の自分は思ったより動揺しておらず、冷静に乗り越えていけたことも、2年目ではあるが、経験が役に立ってると思えた。

スイムといい、ペナルティといい、たくさんの反省点が上がった一方、自分のバイク力がどれくらい通用するかわかって、良い点もあった。ランは今回、やり切った感のあとのランだったため、できることはしたつもりだが、死にものぐるいというほど追い込めてはないと思う。いろいろな収穫のあったレースとなり、個人的には今シーズン最後のレースとして、来シーズンへの課題を見つけれたことを含め、いい終わり方ができたとおもう。

今回もたくさんの応援、サポートをして頂いたレースになりました。本当にありがとうございます。
皆さんをハラハラさせてしまいましたが、運よく楽しませるレースもできたのではないかと思います。私自身も楽しくレースできたので、プラスになりました。今後は完走だけではなく、順位を求めていきたいと思います。冬の期間、絶望スイムをどこまで改善できるかが鍵になります。また頑張りますので応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

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