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とんスポ

第166号:鰺ヶ沢トライアスロン

2014 年 8月 28日 発行

今シーズンは実戦で自分を鍛えたいから7月までにたくさんレースに出ておきたい、そして何より青森に行きたい、このふたつの理由から鰺ヶ沢トライアスロンにエントリーしました。初めて行く青森が非常に楽しみで、遠征の前日は家にあった東北のガイドブックを見ながら青森への思いを馳せていました。その思いが予想外の形で通じてしまったのか、前日の移動で私たちの配車は道を間違え、会場のある日本海側とは真逆の太平洋側の八戸へと向かってしまいました。八戸で地図を確認した時の驚きは忘れられません。来年同じ間違いをしないよう忠告しておきます。はまなす公園という名前の場所は八戸にもあるようなので、ナビをセットするときには気を付けてください。

ということで、私たちの配車は青森の端から端へ3時間ほどの縦断ドライブをすることとなりました。ドライブの末、会場へ着いたのは16時近く。ある意味で青森を存分に味わうことができましたが、肝心のバイクコースの下見をできないまま当日のレースを迎えました。

レース当日、悪天候のためスイムが短縮されましたが、バイクとランは予定通り行われることになりました。スイムは波が強く、冷静に泳ぐこと、コースを把握することに精一杯で、後半一人旅になってからはスイムアップ地点の目印が徐々に近づくことだけを心の頼みに泳ぎました。正直、早く終わってほしい気持ちでいっぱいでした。

やっとの思いでスイムアップしましたが、トランジットエリアで待ち受けていたのは吹き荒れる海風でした。トランジット出口では吹っ飛んでくるコーンに行く手を遮られ、思わぬ刺客に笑ってしまいました。この強風によってゴール後私のスイムキャップはどこかへ消えていました・・・。

バイクはなかなか往路の平地でスピードが出ないことに焦りも感じましたが、エコーラインのようなヒルクライムを想像していたため登りはあまり苦にならず、また、地元の方々の沿道からの温かな応援や豊かな自然の景色が心地よくて、飽きることなく折り返し地点を迎えました。復路はひたすら下り。40km走ったとは思えないほどあっという間にバイクが終わりました。

ランに入るとき、バイクのスタート時からずっと我慢していた尿意が限界を迎えて、ODのレースでは初めて途中でトイレに行きました。トイレのロスにより、バイクで抜かれた選手にランであと一歩追いつけなかったという悔しい思いをしたので、二度とレース中にトイレに行きたくならないよう反省と対策をしようと思いました。とはいえ、尿意を我慢したことによる腹痛も治まり、ランもまたアップダウンの激しいコースでしたが、清々しく走れました。ボランティアの高校生の若々しさがまぶしく、エイドの麦茶がとてもおいしかったです。

レース後に降ってきた雨の影響もあり、毎年とんとらの選手が高級なお肉やわさおのぬいぐるみをゲットしていた抽選会は来年に持ち越しとなり、本物のわさおを見ることもなくまっすぐ帰路についてしまったのが心残りですが、初めて出場した鰺ヶ沢トライアスロンは、本当にボランティアや応援をして下さった地元の方々が温かく、また自然を満喫できるコースが気持ちよく、とても楽しかったです。男子選手がたくさん持ち帰ってくれたメロンもとてもおいしかったです。来年また出たいと強く思いました。

文責:石ケ谷 侑季

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