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とんスポ

177号:象潟トライアスロン

2015 年 8月 14日 発行

7月19日、日曜日。僕は秋田県にかほ市で行われた秋田トライアスロン芭蕉レース象潟大会に参加した。僕にとってはおしん、七ヶ浜、長井と続く四連戦レースの締めとして大変思い深い遠征となった。以下時系列にしたがって感想を述べたい。

 ・レース前  スイム練後、31代のメンバーは先輩に地方レースの勧誘を受けていた。鰺ヶ沢を推す淺野さんは言った。「メロンいっぱい食べられるよ」(別にメロンそこまで好きじゃないし…)厳島を推す中野さんはいった。「バイク楽で楽しいよ」(でもあんまり行くって人いないし…)そこで出ようと思ったのが象潟。平松さんをはじめ去年参加した先輩いわく「象潟は楽しいよ。3日目はOBの方と観光するし」(観光!?レースの後に観光するの?楽しそう!)というわけで象潟に参加することが決定した。

 ・遠征初日  天候は曇り、どうやら台風が日本海にいるらしい。不安を抱きつつ仙台を出発した。無事象潟に到着し、バイクコース下見を終えて競技説明会を受けた。そして、予感は的中してしまった。雨だ。おしんに続いてデュアスロンになってしまうのではないかという考えが頭をよぎる。その後カーボパーティーを終えたが依然として雨は降っている。明日は大丈夫かな?

 ・遠征二日目(レース当日)  今日も朝から雨が降っている。会場に到着するころには風も強く吹いてきた。海も荒れている。(台風さんほんとにどっかに行ってください)と思いつつ準備を進める。先輩方は「マラソン大会にならなきゃいいが」などと言っている。そして運営からのアナウンス。「本日のレースはスイムを中止してデュアスロンになります。」どうやら僕はデュアスロンを呼び込むセンスがあるらしい(笑)。雨風で体温が奪われる中、少しアップを行った。  レース直前には雨風も弱まり、いよいよ象潟デュアスロンはスタートした。1strunでは体をほぐすように徐々にペースを上げていった。途中に歩道橋を通過したり小学校の中を駆け抜けたりと特徴的なコースであった。バイクでは序盤で10%程度の坂がいくつも待ち受ける。何とか登り終えると周囲は霧で何も見えない。次第に霧が晴れると斜面いっぱいに広がっている田んぼが見えた。これはもっと天気がよかったらかなりの絶景になっていたであろう。レースの中盤からは緩やかな下りとなっており比較的漕ぎやすかった。途中海沿いを走るルートがあり、前から海風が吹いてきて全然進まない。そしていよいよ最後の直線である。前日の説明会では九十九島と説明された。もうすぐバイクのゴールだと思い安心していると後ろから「やっと追いついたぞ」の声が。隣を見るとトランジットで抜かした助川さんが!気合を入れなおして漕ぎ続け、助川さんとほぼ同着でバイクゴールした。  そして3種目の中では最も好きなランがスタートした。序盤はペースが出ずに、少し前を走るおじさんにペースを合わせて走った。(よく見るとこの方はシューズではなくサンダルを履いていた。)後半は自分のペースを取り戻し、おじさんをおいて前へ。ラスト付近で前に淺野さんを見かけ、スパートをかけたがわずかに及ばなかった。レース後の表彰では10代3位に表彰された。(同期いなくてラッキー)  レース後は温泉に入り疲れた体を癒した後、OBの小室さんの実家のある横手市へ向かった。このころには空も晴れ渡り、海水浴に訪れた家族連れがたくさんいたのが何とも皮肉であった。横手では横手焼きそばをごちそうになった。甘いたれが美味である。その夜は花火、卓球、etc…詳細はこの場で書ききることは不可能である。

 

 ・遠征3日目  いよいよ僕が楽しみにしていた観光が始まった。朝ごはんは小室さんのお母さんにごちそうになった。まずはかまくら館。氷点下の室内で上半身裸になって戯れる先輩たちはとても楽しそう。続いて蒸気が噴き出る小安峡を訪れ、稲庭うどんをいただいた。そして山に向かいソフトクリームを食べた。なぜわざわざ山の中までソフトクリームを食べに来るのか。その理由はソフトクリーム売り場向かいの川にあった。今年もここで「スイム練」しかも「OW練」が始まる。というのもここの川で泳ぎ、OWの技術を身に着ける(という名目で遊ぶ)のだ!川の水は冷たかったが楽しかった。遅くても泳げるようになって良かったと心から思った。

 この文章ではレースの反省よりも3日間の遠征についてのことを長々と述べてきたが、ここで書いたことは象潟遠征のすべてではない。ハイエース車内の様子や花火などの詳細はこの紙面で書くことはできない。それほど、この遠征で地方レースの楽しさを存分に味わうことができた。もっと天気が良かったら、絶景のバイクコースやきれいな海水の中でレースができたであろう。来年も象潟遠征に参加し、デュアスロンではなくトライアスロンで良い結果を出したいと思う。夏の暑さに負けずに練習に励まなければならないと感じている。

最後になるが大会運営の方々、レースに参加された皆様、応援の方々、仕切りの平松さん、OBの小室さんと小室さんのお母さん、天田さん、よっつさん、乾さん、秋本さんには大変感謝している。どうもありがとうございました。

文責:荒井 将太郎

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