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とんスポ

第172号:OB・現役対抗戦

2015 年 5月 5日 発行

今年で22回を数えるOB・現役対抗戦。多くのOBの方々に参加いただき、大いに盛り上がった。この大会の主眼はつぎに挙げるものである思われる。1、OBの方々と交流を深めること。2、OBの方々に現役の練習の成果を見てもらうこと。3、OBの方々との会話を通じて知識、競技への姿勢、心がけなどを学ぶこと。この大会にとんとらの歴史が詰まっているといっても過言ではない。とんとらを創り、発展させてきた先輩方との交流を通じて得られるものには計り知れないものがある。

学部4年生に中心になって運営していただき、いよいよ競技スタートである。総勢50人近い選手がスイム・バイク・ランの3種目を1日でこなすので当然我々の朝は早かった。1種目めはスイム。750Mではあるものの練習の成果を発揮するのには十分である、と自信を持つ一方、新入生の前でOBの前で恥ずかしい泳ぎはしたくないとやや不安な心持。筆者個人のタイムは練習の成果が全うに出たな、という感じ。OBの方々も現役と張り合う形で好成績であった。日々の生活の合間を縫っての練習をして、仙台まで来てのレースで現役に引けを取らないとあっては頭が上がらない。そんな中1位は1年生の遠藤君。現役をおびやかす存在であり、OBにとっては成長が楽しみな逸材である。

続いてのバイクは18KM。私達が競技するレースではたいてい40KMなので短めではある。しかし18KMと言えども駆け引き、力配分など奥が深い。タイムで見ると1位川口さん。主将兼バイクパートリーダーとしての気概の十二分に発揮した。年齢を考慮した計算を加えると1位渡辺瑞樹さん。とんとらの創始者が堂々の首位。読者の皆様ご存じのとおり、瑞樹さんは飽くなき向上心、燃えるチャレンジ精神の持ち主である。その心持が競技に反映されたのは言うまでもないが、現役にとって瑞樹さんの心の在りよう、競技力には学ぶべき点が多い。

最後にランは10KMである。オリンピックディスタンスと同じ距離ということもあり、ここは現役の力の見せ所、と言いたいところだがそうは問屋が卸さない。1位は尾形さん。最近でもマラソン競技などにおいて自己ベストを更新しているようだ。徹底してケアやプランニングを行って練習をしているようなので、尾形さんもまた現役が学んでいくべきお手本である。現役・OBともに集団を形成してペース維持、リズム調整する様子がみられ、競い合うことができていた。

総合成績は年齢・性別・距離に配慮を加えた値で算出し、上位3名の記録で競う。結果はOBの勝利。各種目で素晴らしい競技力を見せておきながら優勝も手にするOB。強い。個人成績は1位川口さん。強いチームには強い主将がいることは当然のことのように思われるが、“強い”という事実は成り行きが生んだものではない。向上心や努力によって裏打ちされた事実である。日々の練習の意識の高さが今回の結果につながっているのは言うまでもない。現役も納得の結果である。しかし、頼れる主将に頼ってばかりだといけない。改めて現役のモチベーションアップにつながることが大切だ。

交流会では近況報告などに加えて、OBの方々から現役へのエールや知識の伝授がなされたに違いない。自分がどういう思いで競技に打ち込んでいたか、こういうケアをしていた、などOBの方からのお話を頂き、極めて有意義な時間を過ごした。現役はおしなべてそう感じたのではなかろうか。OB・現役ともに元気、知識、信念などあらゆるものを与えられ、あるいは引継ぐという形で互いの立場から得るものを得て、この対抗戦の主眼を達成できたと感じる。

運営の皆さん本当にありがとうございました。競技に集中できた上、有意義な式典や交流会を過ごせました。

文責:熊谷 祐介

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