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とんスポ

197号:ATCデュアスロン

2018年2月25日、チャンピオンシップ兼日本学生デュアスロン選手権が岐阜県の国営木曽三川公園にて行われた。カーフマンシリーズの最終戦であり、学生のデュアスロンの頂点を決める大会でもある。とんとらの去年の成績は団体3位。去年の成績を超えるべく、そして32代の代目標である団体優勝を達成すべく、練習に励んだ。1年間はあっという間で、筆者は去年より成長していないんじゃないかと不安なまま本番を迎えた。

チャンピオンは風が強いことで定評のあるコースだったので、本番は風が吹いてないでくれと淡い期待を抱きつつ会場入りした。やはり期待に反して風は強く、レース時には去年より強いんじゃないかと思うほどに吹き荒れていた。

レースはエリートよりも先にオープン・エイジの部が行われ、とんとらからも数名が参加した。レース展開などの詳しいことは書かないが、池谷さんが2位と準優勝、その他の選手も健闘し、自分も負けてられないとレース前にいい刺激をもらうことができた。

自分含め4人が出場するエリートの部は遅めの12時20分。開始時間が遅いとゆっくりアップをしていたが、気がつくとレースがあと少しに迫っていた。レース前、有力選手の名前が読み上げられる中、筆者の緊張は最高潮に達した。その他の選手がスタートラインに駆け込む。各々が場所をする。カーフマン特有の落ち着く間も与えないタイミングでエアフォーンがなりレースが始まった。序盤は皆周りの様子を伺いながらゆっくりとレースが展開される。徐々に前に上がって行き、3周目の終わりには不意に先頭を走っていた。4周目からは実力者5人が抜け出し後続と差をつけていく。追えば行けるのかもしれないと思ったが、潰れる可能性のが大きいかもしれない、団体メンバーとして結果を残さなければという思いから諦めてしまう。そのまま、第2集団でランを終えバイクに入る。ここでもまた単走で前を追おうかと思ったがまたしても諦めてしまう。結局第2集団に落ち着き7人で回すことになる。第2集団で前を追おうとするも、バイク力の差もあり集団が機能せず、前に追いつくどころか差が広がり第3集団との差が詰まっていく。4周目で飲み込まれでかい集団になる。とんとら4人全員が同じパックに乗り、団体戦的にはベストではないが理想的な状況。これでペースアップするかと思いきや、前に出て引くのは5、6人程度。特に第1集団との差が詰まるわけでもなく。バイクを終える。ランに入る時点で団体争いに関わるのは日体、早稲田、東北だろうと思っていた。バイクで脚を溜めていた選手たちが一斉に走り出す。自分は飛び出したら今にもつりそうな脚を庇いながら回復を待ちながら徐々にペースアップ。潰れている選手を回収していく。しかし、序盤の遅れもあり抜かしきれぬままゴール。
結局個人13位。満足いく結果にはならなかった。団体も3位。4位の法政とはわずか11秒差と不甲斐ない結果であったが、ギリギリとはいえ表彰台に乗ることを出来たのは、セカンドランで全員が諦めずに1秒でも削り出そうと全力を尽くすことできたから、応援が最後まで声援を送り続けてくれたからだと思った。インカレの1秒差で入賞を逃してから約半年また同じような悔しさを味わう事がなかったのは本当に良かったと思う。しかし、目標に全然届かなかったことは事実であり、実力の差を見せつけられた気がした。この悔しさは忘れずに、これからのレースのバネになるようにして行きたいと思う。

​文責 佐山拓海

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